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【巣まいづくりサークルvol.16】環境負荷を低減する住まい
2009年07月09日


温暖化や砂漠化など、地球規模での環境問題が深刻化しています。

戦後の日本では、機能性・効率性を考えた都市づくり・街づくりが行われてきました。
私達の生活は便利になった反面、ヒートアイランド現象などの弊害も出てきています。

住宅設備機器に依存し、資源エネルギーを消費して得られる、快適な住まいや
生活のあり方を、環境を守るために、見直さなければならない時代となりました。


今回は、快適さを保ちながら、自然とふれあい、
周囲に環境負荷を与えない住まいについて考えます。




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●自然環境の性質を利用してつくる「微気候住宅

日本の住宅は、昔から微気候を上手に住まいに取り入れて、暑い夏を爽やかに過ごす工夫をして
きました。これからの住まいは、伝統的な住文化の知恵と現代の技術を融合させ、空調に頼らずに
夏も冬も快適に過ごせる住まいを目指します。

「気候」というと思い浮かぶのは、理科の時間に習った、熱帯気候・温暖湿潤気候・・・など。
「"微"気候」とは、もっともっと小さな範囲の温度や湿度など気候のこと。例えば、家の内部とその周辺。

大きな庇が夏の強い日差しを遮り、室内は木陰のような爽やかさ。外は、風が凪いでいるのに、
障子やふすまを開け放った室内は、なぜか涼やかな風が通り抜けていく、という経験はありませんか?
実はこの風、住まいの北側の冷たい空気が、太陽で温められた南側に向かって流れていくために
起きる現象なのです。私達の最も身近にある、そんなミクロな気象現象が「微気候」なのです。

気候は思い通りに変えることはできませんが、「微気候」なら、設計や技術によってコントロールする
ことができます。

「微気候」を取り入れた住宅って??
微気候についての分かりやすい説明はこちら! ・・・アニメーションをじっくりとご覧記下さい♪


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●環境負荷の少ない建材

古い日本の住宅は、自然素材でできていました。しかし、今では新建材と呼ばれる建材を使った家が
主流です。例えば、フローリングと言えば、”無垢”とつかない限り合板ですし、壁紙といえば、ビニール
クロス(一般的に、塩化ビニールクロスを示す)というほど。建材だけでなく、家具にも広がっています。

狂わない、反らない、メンテナンスフリー、工期短縮、均一の品質といったメリットがある新建材ですが
シックハウス症候群や環境ホルモン、アスベストなど、様々な問題が浮かび上がる中
自然素材の建材が見直され、環境負荷が少なく、効率性の高い新建材の開発も進められています。


壁紙を例にとって見てみましょう。

ビニールクロスは、水拭きが可能でメンテナンスがしやすく、色柄が豊富で、消臭や吸放湿などの
機能を備えたものなど、選択肢が豊富。価格的にも安価で、採用しやすい建材です。
施工が簡単で、下地の影響を受けにくいので、凹凸や継ぎ目が目立たず、早くキレイに仕上がります。

廃棄時に発生するダイオキシンの問題が指摘されつつも、”壁紙といえば、ビニールクロス”というほど
主流である状況に変わりはありませんが、他の壁紙の選択肢が増えてきていることは確かです。

○珪藻土
○ケナフ
○オレフィン系樹脂


日本では、塩化ビニールクロスが主流ですが、環境先進国ドイツでは、ダイオキシン抑制の観点から
法律で禁止されています。欧米での、壁紙の主流はペーパークロスなのです。

日本の住宅で、建替えやリフォームにより産業廃棄物となったビニールクロスは、ダイオキシンを出さ
ない高温焼却施設によるサーマルリサイクルまたは、廃棄処分場への埋め立て処分されています。

リサイクルが進まない理由のひとつとして、塩化ビニール層と裏打層が剥がれにくく、塩化ビニールを
分離することが難しいということが挙げられます。簡単にはがせる商品を開発したメーカーもありますが
既に使用されているものへ対応できる方法については、今後の課題と言えそうです。


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●限りある資源を大切に使う循環型社会

これからの建築物は、性能や機能、快適性などの質を落とすことなく、リサイクル建材の利用を促進し
解体後のリサイクルが可能な建材を活用して、循環型の社会に移行していくことが求められています。
住まいもいつかは産業廃棄物となる運命・・・そういう視点も必要なのかもしれません。

平成13年4月に施行された「資源有効利用促進法」。3R政策とも呼ばれ、
循環型社会を形成していくために必要な3R(リデュースリユースリサイクル)への取り組みを
推進するための法律で、10業種・69品目が指定されています。建設業もそのひとつです。

3R政策のひとつ、「建設リサイクル法」では、全建設廃棄物の約8割を占める、コンクリート、
コンクリート及び鉄から成る建材、木材、アスファルト・コンクリートが、リサイクルの対象となっています。


物理的にリサイクルが可能な素材でも、リサイクルのシステムが確立されていない場合は、
リサイクルが不可能となってしまうので、建材を選ぶ際には注意が必要です。


* ミサワホームのリサイクル木建材『M-Wood』

木を木材に加工する過程で出る副産物、木くずや端材。これらを資源として再利用して作られたのが
「M-Wood」です。さらに「M-Wood2」は、建築現場や工場から排出される廃木材と、廃棄物として
処理されていたリサイクルプラスチックを再利用して作られています。

木材の代替品として、無垢の木材では実現できない様々な形や大きさで階段手すりや建具に、
木の持つ断熱性を利用して窓サッシなどに利用されています。


* ミサワホームの環境への取り組み

1999年、ミサワホームは業界初の「地球環境大賞」を受賞。
これからも、環境活動を積極的に取り組んでいきます。 
詳細はこちら



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第16回の【巣まいづくりサークル】、いかがでしたでしょうか。

限りある資源を大切にしながら、
環境にも、人にもやさしい住まいを作りたいですね。


さて次回は…
「親子三世代で暮らす二世帯住宅」について、考えてみたいと思います。

お楽しみに。

 
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